行政書士試験の行政法はこう勉強する!合格者が実践した学習法

行政書士試験

こんにちは。 
今回は行政書士試験の行政法の勉強について私の考えを書きたいと思います。 

行政法、意外と多くの方が苦手とされてる科目ですよね。行政法といっても仕事で行政と接触する方や、そもそも公務員の方ならいざ知らず、普段何も関係なく過ごしている方からすると民法のように馴染みがあるわけでもなく、イメージしにくいですよね。

下命、許可、特許云々…。会社員なら普段あまり聞かないですもんね。僕も最初聞いたときはさっぱりでした笑
アレルギーを持ってしまうのも無理ありません。 

そこで僕が思う行政法の特徴と攻略(重点科目)を書いてみました。勉強方法の参考になりましたら幸いです。それではいきましょう。

行政法の特徴

あくまで民法が苦手な僕の視点ですが、物権変動のように多数当事者が出てきて尚且つ登記があっちこっち行って…という科目ではないので淡々と勉強を続ければ対応できる科目かなと思っています。 

また行政法は民法ほど同じような問題で異なる結果が出る(例えば問題文の書き方によって登記がAさんにもBさんにも移動する)といったことが少なく、〇〇であれば××という具体に比較的単純な解答が多いように思います。
それもあってか同じような問題が出題される傾向があるので、何度も読み返して出題傾向をつかむ必要があると思いますし、それがある程度目星がつけば攻略が見えてくると思います。逆にある程度傾向が見えてくると自分の弱点も比較的見つけやすいのではないでしょうか。 

その他、憲法と同様判例が多く出てくるので、いかに多くの判例に触れておくかが大事になってくると思います。憲法もそうなんですが個人的な見解としては判例知識って知ってるか知らないかだと思うんです。聞いたことない判例ならさっぱり手が出せない。
逆に言えば判例がある程度頭に入っていると結論だけはわかる(実際は結論が紛らわしい言い方で遠回しに否定していたりとニュアンスをつかむのが大変なケースもあるので判旨と判決はしっかり押さえたほうが良い)とも言えます。 

テキストに載っている判例文だけでは最初は理解できなかったりイメージがつかめなかったりする場合もあると思うので、僕は判例集を買って見返してみたりしました。
判例集はテキストと違って中古でも大きな影響はないと思っています。最新判例は日々のニュースなどからも知ることができますし、新しい判例で試験に狙われやすいと判断された場合、予備校の先生からもピックアップされて解説があるはずです。とは言え行政法の判例よりは、最新の判例で注目されがちなのは憲法違反などが話題になったケースが多いと思います。 

行政法で注意が必要なこと

個人的に行政法で注意が必要なのは行政不服審査法と行政事件訴訟法との差異です。両者は似て非なるものなので違いはしっかり理解しておく必要があります。特に試験に出てくるのは行訴法の分類区分が正確に頭に入っているか、総理大臣はどっちに登場するか、など。この辺りは抑えておく必要があります。 

勉強すればするほど、両者の知識が入ってきて余計混乱してくるんですよね。なのでしっかりと分類して混同してしまわないように理解する必要があります。例えば記述式で行訴法について聞かれているのに行審法について解答してしまった場合。行審法としては間違っていないのに、そもそもの質問の意図を汲んでいないとなると部分点ももらえなくなります。これは非常に勿体ないし勉強する上で精神的なダメージも大きいです。 

多くのテキストで両者の違いをマトリクス化したものがあると思うので、これはしっかり覚えるために壁に貼ったり一度自分の手で書いてみるなどして区別する必要があります。 

その他注意が必要なのは準用です。これ、わからないですよね…。正直なところ僕自身最後まで準用は理解できませんでした。 

個人的に準用関係を六法などを素読して理解するのは難しいと思っているので、準用に関しては自分でマトリクス化して覚えるようにしました。「準用しているのは何か」ばかり考えると覚えることが多くなってしまう場合があるので、「準用していないのは何か」といった具合になるべく覚える内容が少なくなるように工夫しました。 

地方自治法について

地方自治法は苦手にしている人多いですよね。

僕も最初はさっぱりだったんですけど、勉強する上で気づいたんです。苦手というより、地方自治法は行政法の中でも最後の方に出てくるので行審法や行訴法をがっつり勉強した後で、だいぶ理解に苦しんだ後にさらに地方自治法、という厄介な分野が出てきて「もうお腹いっぱい」みたいな状態になってたんです。それが結果として地方自治法が苦手意識となった理由でした。 

なので、地方自治法は最初の方に勉強するか、それまでに勉強した行政法とは一線を画した気持ちで勉強をしてみたら良いと思います。地方自治法って行政法の一部になっているとはいえ、意外と身近に感じられる法律なんですよね。ニュースにもよく取り上げられていたりするので一度は聞いたことがあるような言葉もちらほら出るんです。 

僕が地方自治法で理解するのに注意した点は議会でした。これが憲法の統治(国会)と混同してしまいそうで理解に苦しみました。ただ地方自治法における数字要件って、ほぼ試験に出ないんですよ(テキストにはややこしく、丁寧に数字要件が書いてあるのにね!ぶつぶつ)地方自治法の場合〇〇の50分の1とかややこしい数字が出ますが過去問とかであまり見かけることないですよね?これも予備校の先生が仰ってたことなんですが、地方自治法の数字要件はほとんど試験に出ないのでそこまで気にしなくて大丈夫です。 

まとめ

もうご存知の方も多いと思いますが、行政法は行政書士試験では一番の肝となる科目です。

普段身近に感じられない科目なので苦手意識を持ちそうですが、民法と違って同じような問題が出題される傾向があるので過去問や問題集を徹底的にやり込んで傾向をつかんでいくと突破口が見えてきます。キーとなるのは行審法や行訴法の区別行政行為の種類は暗記、地方自治法は数字要件はあまり出ないので、それまでの行政法の勉強とは気分を画して臨んでみてください。行政法の攻略なくして合格はあり得ませんので淡々と繰り返し頑張っていきましょうね。 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました