行政書士試験の記述と基礎知識(一般知識)はこう勉強する!合格者が実践した学習法

行政書士試験

こんにちは。 
今回は受験勉強の中でも苦手意識を持たれそうな記述式や基礎知識(一般知識)について記事を書いてみます。 

記述式はね、、、得意な分野や知ってる事だったら良いんですけど、パッと見てさっぱり聞いたことない問題だと頭の中が真っ白になるんですよね。ある意味意識を失うというか笑

「うわー、わからない。どうしよう」って笑

でも、問題文を冷静に読むと突破口は見えるんです、本当に。何も完全解答をしないといけないわけではないので、いかに高い部分点を取るか。これが大事です。

基礎知識(一般知識)も、色々言われてますよね。「運」とか、「基礎知識(一般知識)の勉強なんて無理ゲーだ」とか。お気持ちもわからんでもないですが、行政書士法などが復活した令和6年度試験からは対策はしやすくなったと思います。ただ出題内容は予備校の先生が予想した内容に反するものだった(思ったより出題されなかった)ようで、あと数年は出題形式の様子を見ながら対策も精度を上げて行く形になるんじゃないでしょうか。

色々思うところはありますが、予想や想像だけしていても点数は積みあがらないので、できることをやっていきましょう。

それではいきましょう。

記述と基礎知識の重要性

まずは記述式についてですが、記述式は受験生のほぼ全員苦手意識があるんじゃないでしょうか?僕も苦手でした。採点もブラックボックス化しているので、択一と違って明確な回答が見つけにくく、雲をつかむような勉強が続きますもんね。

そもそもなぜ記述式と基礎知識の対策が重要なのか。 

まず記述式についてはご存じの方も多いと思いますが、各20点×3問あり、記述式のみで計60点という配点があります。択一で合格ラインに届かないケースがほとんどの行政書士試験において合否を決する3問になることは間違いありません。それだけに非常に重要なのは言うまでもないですよね。

基礎知識においても各4点×14問の計56点となっており、こちらも配点が大きいです。さらに基礎知識は全体の6問(24点)を取らないと足切りとして、どれだけ法令択一の点数が良くても不合格となってしまうため、足切り回避が絶対不可欠です。 

行政書士試験において重要な科目としては行政法、次に民法と来るのは順番として妥当なものと思いますが、個人的には記述と基礎知識もそれらに並ぶぐらい重要だと思っています。とはいえ、行政法・民法と同じぐらいの時間を投入するかと言えばそういうわけではありません。やはり割くべき時間が長いのは行政法と民法の2科目に勉強時間は傾注すべきです。 

記述式問題の特徴と対策

高得点を狙うより「部分点を確実に取る

満点を目指す必要はない 

誤字・脱字を避け、法的な用語を使う 

「20字・30字・40字」のアウトプット練習 

記述は例年通りであれば行政法1問、民法2問という割合です。地方自治法としての問題は過去にほとんど出たことがないので、行政法の記述は行政事件訴訟法を中心に勉強を進めるべきです。 

記述は満点の60点を目指すのは非常に難しいと思います。よって部分点狙いでおおよそ30点~40点程度を目指すのが現実的でしょう。部分点狙いとなると、即ちキーワードをきちんと書けているかが重要になってきます。問題文を読んでいて論点をきちんと理解し、重要キーワードが欠けているかどうかで部分点がもらえるかどうかが決まります。 

個人的に記述に特化した勉強方法はないと思っており、記述式対策としても基本的には択一の勉強をしっかりすることが大切かと思っています。ただし記述対策として各択一問題の解説や先生の講義中に出てくるキーワードは記述を意識してしっかりと頭に入れておく必要があります。

大事なのはキーワードが思い出せるかどうかです。 

間違っても記述問題を写経して解答を覚えるようなことはしない方が良いと思います。
理由は同じ問題は出ないからです。 

繰り返しになりますが記述に特化した勉強というより、普段の択一の勉強をしっかり「理解」して、「キーワードを抑える」こと。これが重要です。 

基礎知識(一般知識)問題の特徴と対策 

基礎知識は対策が難しいですよね。情報通信・文章理解・政治経済など幅広いのでどこから手を付けていいのやら。一番注意すべきは「足切り40%ルール(24点)」ですが、個人的にはこの足切りはあまり気にしなくても良いのではと思っています。意識しないと怖いですけどね笑

個人的体験ですが、基礎知識の対策をほとんどしていなかった時の模擬試験でほぼ勘でマークしても、足切りの24点はギリギリ取れることが多かったからです。では対策しなくても良いのか?というわけではなくて、基礎知識を得点源としてなるべく多くの点数を稼ぐことで法令択一や記述のプラスにすることが好ましいです。 

僕の場合、合格した年の本試験での基礎知識は44点(11問)取れました。平均でも40点程度は受験生皆取れているようですので(解答チェックを希望した人の平均なので、全体となるともう少し下がるかもしれません)
僕の総得点は188点だったので、得点全体の4分の1弱は基礎知識で稼ぐことができました。特に法令択一が苦手でなかなか伸びない人は基礎知識で得点することを考えてみるのも一つの手だと思います。 

勉強方法は過去問や問題集中心で、冒頭でも書いた通り行政書士法など特定の法律が出題範囲に含まれるようになった令和6年度以降は従来のような雲をつかむような勉強方法よりは、対策がしやすくなったと思うので、その点はきちんと何度も問題を解いて重要論点は取れるようにしておきたいところですね。

情報通信を苦手にする人が多いようですが、元々IT業界にいた僕が感じた感想からすると、あまり古い情報は覚える必要ないのでは?と感ました。
というのも、行政書士の勉強をはじめてすぐの時はIT業界から出た直後だったこともあり、比較的すらすら解けたのですが、受験期間が2年も経過すると、スピードの速いIT業界で出てくる用語がわからず、試験でも多くの言葉がわからなくなってしまい自信をもって得点源とすることができなくなりました(少し焦りました)
ということは、情報通信用語に関しては比較的新しい言葉ばかり出てくる傾向があるのでは?と推測しています。過去問を見返す際、情報通信用語に関しては特に直近2~3年の問題を中心に覚えたほうが良いと思います。 

政治経済、時事対策は対策難しいですよね…。個人的にこの辺りはお手上げで他の問題を確実にとれるよう対策しました。僕自身はニュース検定の本も読んでいませんでした。しいて言えばテレビのニュースやネットニュースは見るのが好きなので、よくスマホいじりながら基本的な時事はチェックしていたと思いますが、その程度しか対策(対策と言えるのか)していませんでした。基礎知識(一般知識)では政治経済・時事では得点できる可能性は低いと思い、行政書士法や文章理解で得点することを心がけました。

最期に文章理解(読解)は得点源なので3問いずれも正解すべき!…と言いたいところですが、僕は苦手でした。。ただ特訓することで解き方がわかるようになり、本試験では3問いずれも正解できました。
全文読まなくても問題の前後を読むことで解答がわかるようになるので、文章理解が苦手な人はLECなどから販売される文章理解特訓講座などを活用して是非得点源にしましょう。
あとこれは僕が実践していたことですが、文章理解が苦手な人におすすめなのは本試験で文章理解を一番最初に解くことをお勧めします
。まだ頭が疲れていない最初に長文問題を終わらせた方が後々楽になるというのは個人的感想です。 

まとめ

記述式はなるべく高い部分点狙い。基礎知識は法令択一の得点に大きく加算を目指す気持ちで対策するとだいぶ合格ラインに近づけると思います。
記述式は法令択一の問題を理解することを頭に入れて丁寧に解いていく、そして文章からキーワードを抑える。 

基礎知識は文章理解の全問正解を目指してなるべく多くの得点を稼ぐ。普段の勉強を進めていく中で、特に基礎知識を勉強するのは夏以降の受験期間後半になってくると思います。
徐々に精神的にも余裕がなくなってきて疲れが出てくるころですが、今までの法令科目とは趣が少し違うこともあるので、気分転換だと思って引き続き勉強を頑張っていきましょう! 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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