こんにちは。
今回は勉強を行うにあたっての教材の選び方と付き合い方について記事を書いてみます。
教材選びはとても大切です。そして正解はありません。と書くと「正解はないんかい!」とツッコミを受けそうですが、教材選びって人の好みが大きく左右すると思うんです。例えばカラーが良いかモノクロが良いか。
あと面白かったのが登場人物の顔がぶっきらぼうで読んでてつまらなかったと聞いたこともあるので、教材の内容だけではなく登場人物の表情が豊かで自分好みのイラストであるというのも、長く付き合う教材選びの一つなのかもしれません。
正解は人それぞれという身も蓋もない結論になりますが、使い方によっては合格から遠ざかってしまうリスクがあります。
教材選びについて、多くの人が迷う「複数の教材に手を出すこと」と「古い教材を使い続けること」の2点について掘り下げていきます。
いろんな教材に手を出すリスク
最初は「このテキストがわかりやすくて良いかも」と勉強を始めた教材も勉強が進むにつれて、「これじゃやっぱり理解できない」、や「この部分は他のテキストで補完した方がいいのかな」といって、どんどん他の教材に手を出してしまうのは非常に危険です。
まず教材を選んでる時間がもったいないです。
多くの受験生が専業ではなく何かしら仕事や家事育児をしていることを考えると時間の捻出に苦慮している方も多く、集中して勉強に取り組める教材を見つけることが結果的に勉強の質を高める重要なポイントになってきます。
そして、あっちこっちと違う教材に目が行くという事はインプットがどうしても浅くなってしまう傾向があり、知識の深堀や定着が弱くなってしまいます。
最悪な状況になると「やり切った感」が得られず自信もつかないまま、もやもやして気持ちでいろんな教材に手を出してしまうことになりかねません。
重要ポイント→:最初に決めた1冊を「理解」→「定着」→「応用」の流れを意識して信じて繰り返すことです。
古い教材を使い続けるリスク
これは難しい問題ですよね。。
特に複数年受験生が陥りやすい悩ましい問題かと思います。ですが、古い教材を使い続けるのは止めた方が良いと思います。
「テキストも安いもんじゃないですし、せっかく追記もたくさんして使い慣れたのに、また新たに買いなおすの?」という気持ちは痛いほどわかりますが、古い教材を使い続けるリスクとして法改正や出題傾向が変わっているのに対応できていないことが挙げられます。行政書士試験は法律を勉強する試験です。法改正って頻繁に起きています。
普段あまり官報などをじっくり見ている受験生は少ないかもしれませんが、細かいレベルで法改正がされています。
例えば予備校より提供された新しいテキストを使っていて法改正や重要判例があれば修正や追加情報として情報が更新や提供されることがありますが、1年前のテキストを使っているとなると、最悪の場合法改正前の誤った理解で勉強することになりかねず、「昨年の試験では正解だったことが、今年の試験では不正解になる」といったことも十分考えられます。
ですので、教材は極力新しいものを購入する方が得策です。
※法改正を考えると、憲法は使いまわしが効く教材かもしれませんが、憲法違反などの判例はチェックした方が良いです。ただし憲法違反の判例が試験直前に公になった場合、その年の試験に出てくることは感がにくいので翌年以降の重要判例として参考にした方が良いでしょう。
重要ポイント:最低でも最新年度の内容か、改訂版が出ているものを選ぶ。出版日もチェックしましょう!
理想の教材の使い方とは?
理想の教材の使い方は、難しすぎず自分のレベルに合った教材を1つ〜2つに絞って、繰り返し繰り返し読んで理解を深めていくことが重要です。
繰り返すことで、メモや条文を書き込んだり、マーカーすることで自分オリジナルのテキストに仕上げていくことで、どこにも売ってない自分だけの唯一無二のテキストを作り上げることができます。
理想は「このテキストさえ見返せば何でもわかる」ように、すべての情報を集約することです。そうすることで、「テキストを見たらわかる」から「このテキストを使ってすべて理解できる」へ変化していきます。
まとめ
「あれこれ複数の教材に手を出す」ことや「古い教材を使い続ける」ことは結果的に非効率な勉強方法となってしまい、経済的なメリットと思えたことが、返って時間というコストをかけることになりかねない場合があります。
使い慣れた教材を手放すのは断腸の思いがあるかもしれませんが、心機一転。新しい教材が出たら新しい教材で勉強を進めましょう。
そして、信頼できる教材を“使い倒す”ことが、合格への近道!です。
今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。