障害福祉が注目される時代へ|背景と今後について

障害福祉

こんにちは。 
今回は障害福祉について書いてみたいと思います。皆さんは「障害福祉」って何かご存知ですか? 僕は恥ずかしながら中年になるまで真剣に考えたことがありませんでした。

知れば知るほど奥が深く、非常に考えさせられる分野で、いくつもある大きな課題の前に自分の非力さを感じずにはいられませんが、少し考え方を変えるだけで障害福祉に対して貢献することができると思っています。

この記事では何かしらの用語解説などはありません。ただ僕の障害福祉に対する思いを書いたものです。 
自分のように少しでも障害福祉について考えてくれる人や、実際に携わっていく人が増えると良いなと思って記事を書きます。そして今後も書き続けて行こうと思います。 

それではいきましょう。 

障害福祉ってなに?

障害福祉といっても、ピンとこない方も少なくないのではないでしょうか? 

かく言う僕も初めはそうでした。自分はじめ親族や身近な人に障害福祉サービスを受けている人がおらず、どこか他人事のように感じていたからです。 

でも、医療や福祉に携わっている方を見ると、「社会貢献している」という姿がある種わかりやすく見えるということもあり、「すごいなー」「素晴らしい仕事しているなー」と、ただただ感心しつつも、それらの仕事に携わっている人をどこかで羨ましく思っている自分もいました。 

「じゃ、大人になってからでも今からお医者さんになれば?」という言葉が聞こえてきそうですが、お医者さんにはそう簡単になれるものではありません。 勉強ができなかった僕にはとてもハードルが高く、現実的ではないと思いました。 

「なにも医者だけではなく、他にも立派な仕事がある。例えば介護福祉士の資格取って現場で仕事すれば?」との声も聞こえてきそうです。ごもっともなご意見です。 

これまた考えたことがありましたが、現場で介護をこなしている人のご苦労を知れば知るほど、「自分にはとても…」という気持ち(言い訳)ばかりが浮かび、ずっと目を背けていました。 

そして、歳を重ねていくうちに「もはや医療や福祉という世界は自分にとって関与することはできない領域ではないか」と考えるようになりました。 

ところがです。 

行政書士に合格して携わりたい業務を考えていた際、ある大先輩にご挨拶に行ったときに改めて障害福祉業務についてお話を伺い、障害福祉に対する自分の誤解や知識不足が多分にあることを知りました。 

帰宅した僕は改めて障害福祉業務に関する書籍を読み漁ると、サービスを欲している利用者の多さや、対象範囲の拡大、そして過去の歴史から見て現在も法改正が度々行われて、サービスの拡充を図っていることからも、より多くの方に手を差し伸べようとしている分野であることを知りました。 

僕の中では恥ずかしながら「障害福祉なんて、さほど需要もないのでは?」と思っていましたが、大いに反省しました。

ぱっと見では「障害者」とは見えないような方も世の中には多くおられ、そのような方々へも支援を広げたいという現状を知ることが出来たのは本当に無知ゆえの目から鱗状態でした。 

そういえば自分自身も軽度ですが難病(しかも2つ該当していました。うち1つは移植手術をしましたが)を患っています。 
今すぐに生活に支障がでるわけではありませんが、いつ状況が変るかもわかりません。そんな時に支援がない世の中だとどうやって生きていけば良いのか。 

まして以前と比べて核家族化が進んでいる現在、もしご家族に障害を抱えておられる方がおられた時、頼れるのは行政だけというケースも少なくないでしょう。 

行政書士として障害福祉の業務に携わるのは、現場で直接利用者の方へケアを行うというわけではなく、どちらかと言うと事業所運営のサポート的な側面があるとは思います。 

ですが、障害福祉の仕事を知ったことで「行政書士として福祉に携わることができる」という事を知ったのは自分の中で大きいものでした。 

微力ながら福祉の世界の末端でお手伝いさせて頂こうと思っています。 

障害福祉はまだまだ発展途上

1981年がどんな年だったかご存知ですか? 

国連が「国際障害者年」と定めた年です。そして「完全参加と平等」が、以下の5つをテーマとして謳われています。 

1.障害者の社会への身体的及び精神的適応を援助 

2.適切な援助、訓練、保護及び指導、雇用の機会の創出 

3.障害者の日常生活参加についての調査研究プロジェクト 

4.経済、社会及び政治活動への参加権に関する教育 

5.障害の発生予防、リハビリテーションの効果的施策 

1981年を国際障害者年として(実際はそれ以前からも他国では様々な出来事がありました)ノーマライゼーションという理念が徐々に浸透しつつあります。 

ノーマライゼーションとは「障害のある人もない人も、互いに支えあい、地域で生き生きと暮らしていけるよう、障碍者の自立と社会参加の促進を図っていくこと」です。 

「国際障害者年」から、まだ40年ちょっとです。以前の日本では障害者の方の生活は大変厳しいものがあり、支援どころか偏見や差別もあったことは昨今のテレビやニュースでもだいぶ世間に知られることになり、今の時代の感覚からすると信じられないような出来事も残念ながら長らく続いていました。 

時代背景が異なるので令和の時代の感覚をそのまま当てはめるのは少々乱暴かもしれませんが、これからの未来はノーマライゼーションの実現に向かって益々歩みを進めていく必要があります。 

まだまだ支援を求めている人に手が届いていないのが現状です。 

世間の注目から見る健常者と障害者

人口の絶対数でいうと、障害者より健常者が多いこともあってか、メディアやスポーツなどでも健常者が多くみられますが、障害者の方が大きく注目される出来事としてはパラリンピックがあるのではないでしょうか。 

参考までに世間の興味として視聴率を調べたところ東京大会におけるオリンピックの視聴率は56.4%、かたやパラリンピックは23.8%と半分以下です。競技数や参加国など、他にも様々な要因があるにせよ、世間の注目はまだまだ少ないことが見て取れます。 

言葉で言い表すのが難しいですが、世の中には本当にいろんな人がいます。人種や宗教然り、健常者もいれば障害を抱えた方もおられます。そのレベルも違います。 

まずは、多くの方に障害福祉という業務について知ってもらえればと思い、これからも活動し発信していこうと思っています。 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。 

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