合格後が本当のスタート。行政書士開業の不安と現実を語る

雑記・試験勉強

こんにちは。 
今回は合格後の心境について当事者として正直な気持ちや感想を書いてみようと思います。 

なお、本記事は合格発表の3か月後で、行政書士登録申請の準備中に書いたものであり、まだ行政書士として登録はされておらず、当然ながら実務も行ったことがない状態です。 

合格した後の本音として参考になれば幸いです。

それではいきましょう。

合格までの道のりの振り返り

合格までの道のりは当然ながら平たんではなく、しんどく長いものでした。
受験生の方は同じ境遇を味わっていると思うので言わずもがなですが、僕も非常に辛い時期を過ごし、家族との時間も犠牲にして2年間、1900時間を要しました。 

2年で合格したというのは比較的早い方だったと思います。 

僕の場合、1年目はフォーサイトで900時間勉強して138点、2年目はLECの通信で1000時間の勉強で最終的に188点で合格することができました。 

勉強方法は平日は早朝5時ごろから1時間、車での往復2時間の通勤時間に講義を耳学、夜勉として1時間~1.5時間の勉強を行い、週末はどちらか1日を自習室にこもって6~8時間程度勉強していました。
残り1日は朝晩は勉強するものの、日中は家族との時間を過ごしていました。 

試験結果が出て久しぶりに子供の授業参観日に行ったところ、普段自分の子供は見慣れているので何も思いませんでしたが、同級生の子供たちが自分の知っている姿よりだいぶ大きくなっているのに驚き、いかに自分が子供と過ごす時間を犠牲にしてきたのか、まざまざと感じさせられました。 

合格直後の気持ち

本試験当日はさすがに自己採点をする気持ちになれず、「取り敢えず終わった!」という気持ちで1日ゆっくり過ごしました。
2~3日後には自己採点をして結果として記述抜き160点と言う何とも言えない点数となり、もやもやした気持ちでクリスマス、正月を過ごすことが決定しました。 

それから合格発表までは毎日毎日ひたすらネット記事で「記述抜きで160点は合格ラインにのっているのか?」「記述でどれぐら点数が取れるのか?」「合格の可能性はどれぐらいか?」というのを調べたり、AIに聞きまくってました。
どれだけ調べても結論なんてわかるはずもなく、とても不安定な気持ちのまま同じような問答を繰り返して、ただひたすら時が流れるのを待っていました。 

合格発表当日は普段通り仕事に行き、朝仕事で車に乗る用事があったので移動途中にコンビニの駐車場にて持参したパソコンで合格発表を確認しました。
午前中はサイトもつながりにくかったので、ずっと車の中でドキドキしながらページが開くのを待ち、ぱっと画面が切り替わって自分の受験番号があるのを確認したときは思わず「ある!」と声を出して涙が出てしまったのを今でも鮮明に覚えています。

多分一生忘れることのできない光景でしょう。 

合格発表から時間が経ってからの変化

合格した当日は妻にも連絡し、今まで勉強のため迷惑をかけたことと、協力してくれたことについてお礼を伝えました。その日ばかりはお酒を飲んで楽しい時間を過ごしましたが、実際のところ翌日からは普段通りの生活になりました。だって合格発表の結果に自分の受験番号が載っていただけで、それ以外は一切何も変わりませんからね。普段通りの生活が過ぎていくのは当たり前です。 

その後、圧着はがきが到着して少し実感が沸き、約2週間後に合格証が届いたことでより実感が沸く、という感じです。 

ただその後は一種の虚無感に襲われました。
今まで見ていた講義やテキストを見る必要がなくなってしまい、一体自分はどうしたら良いのかわからなくなってしまったのです。でも先生の講義は聞きたい。先生の声がもはや生活の一部になっていてそれなしでは生活リズムが狂うという状態でした。 

合格後に感じたプレッシャーや現実

それからしばらくして自分が所属するであろう県の行政書士会を見ると「新規登録をご検討の方へ」というお知らせがあり、そこから新規登録説明会を申し込みました。
ずっと行きたかった行政書士会に行けると思うと嬉しく感じたものです。 

僕の場合は、登録しようと思った矢先に当時勤めていた会社から4月をもって人事異動の通達があり、全くの畑違いの仕事で転勤することが決まりました。仕事も全くわからず、当初は年内いっぱいは行政書士と兼業で進めようかと思っていましたが、色々考えた結果、5月末で退職することにしました。

退職することで行政書士として登録を本格的に進められることはメリットで、いよいよ行政書士として本格的に始動することが見えてきたと同時に、「会社を辞めて果たしてやっていけるのだろうか」という、どうしようもない不安に襲われることになりました。
今この記事を書いている間も不安は続いています。とは言え、心配しても仕方ないですし、できることを淡々と進めていこうという気持ちでいます。 

この時点で合格から3か月。SNSでも早い人は既に登録完了して実務をこなしている人もいるので、そういった人を羨ましいという思いつつ、できることを進めている状態です。

合格時の喜びはもうすっかり良い思い出になっており、「さあ、自分も早くスタートラインに立とう」という気持ちでいます。 

まとめ

合格直後は嬉しい気持ちでいっぱいでした。

でも合格してからは開業登録という現実が見えてくること、本格的に行政書士として活動するには会社を退職する必要もあることから(兼業される方もおられますが)、合格はあくまで通過点でしかないです。

これからが全く未知の世界に向けての挑戦になるので、やるべきことを棚卸して一つ一つ淡々とこなしていこうと思っています。 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました