「なぜ勉強するのか」。人生の選択肢を増やす視点から考える 

行政書士試験

こんにちは。 
今回は少し趣向を変えて、そもそも論にはなりますが、なぜ難関国家資格合格に向けて勉強してきたのか、その先に何を期待していたのか(もしくは待っているのか)について自分自身の振り返りも兼ねて書いてみようと思います。

人生に満足していますか?

あなたは今の人生に満足していますか?

受験勉強を開始する前の僕は満足していませんでした。行政書士になる直前に働いていた会社は、あくまで私見ですが「むら社会」であり、「同調圧力が強く保守的」な会社でした。

僕は仕事をする中で常に「これは本当に必要なことなのか?」「もっと効率的にする方法があるんじゃないか」といったことを考えてしまう人間なので、とにかく過去の慣習や先輩の経験・意見、立場が上の人の方針が絶対という環境での仕事が苦痛でした。
改善案などを伝えても「仕方がない」「今よりいっそう頑張ろう」など、改善するために知恵を絞ることなく思考が停止しているように思えて幻滅していたのです。

「何もしないこと=波風立てないこと=和を尊うこと」、という社風にうんざりしてしまい、「このまま自分の個性を押し殺して60歳まで働き続けるのか」「60歳になったときに人生を振り返って満足できるのか」「給料が大幅減となる嘱託採用(65歳)になってからも往復2時間かけて通勤するのか」などを考えた結果、一刻も早く会社組織から出て自分の裁量と意思決定で仕事をしたいと考えました。
それが僕が行政書士試験を受けようと思ったきっかけです。 

そう、合格して新たな人生の選択肢を広げたかったんです。 

新たな道として転職を考えなかったのかと言うと、全く考えなかったわけではないのですが、僕自身もうすでに5回も転職していることや、今の職場で上司が立て続けに二人連続降格になるという、めちゃくちゃな組織体制だったこともあり「組織に属する限り、どこにいっても少なからず似たようなところはあるだろうな」と組織に属することにうんざりしていたこともあります。
それに転職活動するのも大変ですが、退職するのもすごい力がいりますしね。なので独立がメリットの行政書士は自分にとってありがたい資格でした。 

人生の選択肢が増えて何か変わったことがあったか?

合格した後にどんな景色が見えたか?と問われれば、記事を書いている時点でまだ開業登録申請中なので、正直なところ特段何も変わらないです。
ただ当然ですが生活習慣は変わりました。何より子供達と一緒に過ごせる時間が大幅に増えました。

死ぬときに後悔する言葉として「働き過ぎなければ良かった(家族との時間をもっと取ればよかった)」というのがあります。
今は収入面では大きく下がりましたが、朝晩きっちりと子供達と過ごす時間が増え、ご飯も一緒に食べる。まだ未就学児もいる今は子供も懐いてくれているので、一緒に過ごせる時間はとても幸せです。
収入面を考えると今後子供が成長して進学していくことを考えると、不安な点があるのは否定できないですが、今の子供たちと過ごせる時間は今しかないので、大切な時間をかみ締めています。

今後どうなっていくのか会社員のように毎月の安定した収入はなくなるので不安は尽きません。ですが、良くも悪くも先が見えてしまう会社員生活より、「開業してから今後何をしようか。どう過ごしいて行こうか。どんな人と会って行こうか」と色々考えることができることこそ、人生の選択肢が広がったなと思っています。 

人生を自分で選んでいくということ

この記事を読んでいる方なら、既にご存知かと思いますが合格したからと言って資格が仕事を運んでくれるわけではありません。

でも、自分がどんな分野を専門としてやっていきたいのか、資格を通してどんな人生をこれから歩んでいきたいかを「考えるきっかけ」になるのは資格試験に合格したからこそです。

自分の人生のハンドルを自分で握ることができる。進むべき方向を自分で決めることができる。自分で「決めることができる」というのは、本当に素晴らしいことだと思います。これは組織に属しているとなかなか思うようにできないことだからです。 

組織にいることに慣れてしまって「会社の言うとおりに動いていれば問題ない」と思っている人が多いのも事実だと思います。それが苦じゃない人は良いと思いますが(組織に属していることが悪いというつもりはありません)、少なくとも士業や資格を取るために勉強している人は向上心が強い人が多いと思うので、そういった人はただ会社が敷いたレールの上を歩くことに何らかの人生の意味ややりがい、成長などを見出せない人が少なくないのではと思います。

そういう意味では資格を取って自分の人生を自分で生きていくというのは非常に有効な手段だと思います。 

自分のように毎日会社に行って会社が決めたレールに波風立てずに生きていく人生に疑問を持っているのであれば、是非資格を取って人生の選択肢を広げてみてください。

「自分には選択肢があるんだ」そう思えるきっかけの一つが勉強だと僕は思っています。

一度きりの人生です。
自分の人生は自分で選んでいきたいって思いませんか?でも、「自分にはできない」「もう年だから勉強しても覚えられる年齢じゃない」など、自分で綺麗ごと(言い訳)を並べるより挑戦することが大切だと思うんです。挑戦を続けて行くと少しずつでも前に進んでいつかゴール(でもあり、通過点)に到達することができます。

人生の選択肢が広がったところで、あくまでそれは選択肢であって、その後の人生が安泰になるわけでありません。

でも自分の生きて行く方向は自分で決めたいですよね。

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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