【実際体験したからわかる!】行政書士試験予備校比較。フォーサイトとLEC 

行政書士試験

こんにちは。
今回は僕がお世話になった予備校(1年目フォーサイト、2年目LEC)について感想を書きます。予備校選びで迷っている方がおられたら参考にしてみてください。 

それではいきましょう。

予備校のメリット・デメリット

そもそも独学と比べて予備校を利用することのメリットやデメリットは何でしょうか?

メリットはやはり「講義を聞くことができる」でしょう。

その他質問ができたり、専用のページからオリジナルの問題を解いたり。あとは教材も一式揃っているので教材選びなどで苦労することはなく、「届いた教材を進める」ことに集中できるのもメリットだと思います。それに教材も勉強すべきタイミングで届くので安心できますしね。とはいえ、大量の教材がどんどん届くので圧倒されますが(笑) 

さて、僕が実際受講した予備校はフォーサイトとLEC(東京リーガルマインド)です。実体験に基づいた個人的見解は以下の通りです。

講義時間

フォーサイト(バリューセット3):約80時間 
LEC(パーフェクトコース):約200時間 

講義時間だけ見るとLECの方が圧倒的に長いです。というよりフォーサイトは業界内でもかなり短い部類に入るので、合格に必要な情報を最小限に絞っているという極限まで贅肉を落とした筋肉質な講義内容とみることができます。 

対してLECの場合は講義時間も非常に長く「これでもか」と言わんばかり解説時間が設けられています。こちらはフォーサイトと逆でかなり広範囲を勉強して、仮にいくらか忘れてしまっても合格できるように準備されているように思います。実際、LECの講義内容の8割程度理解できれば合格できるとも言われています。

受講料

フォーサイト(バリューセット3):94,800 円~ 
LEC(パーフェクトコース):245,000円~

金額のケタが違いますね。説明します。

フォーサイトは通信のみなので通学コースはありません。その代わり校舎などを所持していない分通信講座に費用を投入できるのか映像の質はフォーサイトの方がLECより綺麗で見心地がよかったです。
LECはフォーサイトの約3倍もの費用がするので、金額だけを見るとフォーサイトの方が魅力的ですよね。かくいう僕自身も費用にメリットを感じて1年目はフォーサイトを選びました。

対してLECは校舎や校舎スタッフなどの固定もかかるので、その分も講座費用に含まれていると思います。ただLECの場合は講座の費用に模擬試験3回分や試験六法も含まれています。フォーサイトにはこれらは含まれていないので、諸々自分で買い足したり申し込んだりすると、最終的な金額としてはもう少し値はあがるかもしれませんね。
LECの場合は「すべて揃っている」とうい安心感があるので、本当に届いた教材だけを信じて勉強していれば合格ラインに乗ります。勿論フォーサイトも必要最小限の教材はばっちり揃っているので新たに何らかの教材を買い足す必要があるかと言われれば、買い足さなくても十分揃っていると言えます。 

僕自身はフォーサイト受講時代、六法を買い足した記憶がありますが、個人的にはあまり六法を頻繁に見ていたかというと見ていませんでした。
というのもこれは両社に共通することですがテキストに必要最低限の重要な条文は載っているから、あえて六法を購入してみる必要がなかったんです。 

合格率

フォーサイト:38% 
LEC:53.8% 

(2021年度実績 全国平均11.18% ) 

両社ともに高いですね。ただ、こちらは集計方法がわからないので一概に鵜呑みにはできないと思います。

というのも、本試験終了後にアンケートがありましたが、そのアンケートに回答した人の集計になるので、必然的に良い結果が出た人が多くアンケートを返している可能性は高いからです。
またLECに関しては「パーフェクトコースを受講している人で尚且つ模擬試験で一度でも合格ラインを超えた人」の合格率になるので、「合格の可能性がある人」の合格率であって、パーフェクトコースの全受講者の割合ではないのは注意が必要かと思います。

あとLECの場合、学習経験者向けの講座として横溝プレミアム合格塾があります。僕はこちらの講座の出身ですがさすが学習経験者の集まりだけあってゼミなどで他の人の話を聞いていると全体的にレベルは高いなって感じました。
おそらくプレミアム生の合格率はパーフェクトコースより高いのではと思っていますが、こちらの合格率は集計されていません。 

ただ、パーフェクトコースというのは基本的に初学者(学習経験者は横溝プレミアム合格塾を受けるケースが多い)が多いことを考えると、模擬試験で特定の条件をクリアした人の集計とはいえ、これだけの合格率を出せるのはすごいと思います。
実際、合格発表後の祝賀会でいろんな方とお話ししましたが、パーフェクトコースの方も多かった印象です。

教材

フォーサイト:カラー 
LEC:白黒 

僕が1年目にフォーサイトを選んだ理由にカラーというのがありました。イラストも豊富でわかりやすく、2年後の本試験までイラストが頭に残っていたのでカラーやイラストの効果は間違いなくあると思います。 

対してLECは白黒です。最初は「どうなのかな」と思ってましたが、白黒の良いところは自分でマーカーなり引いてオリジナルのテキストに仕上げることができるということだと思います。両者ともに余白がたくさんあるので自分で気づいた点などを多数書き込みましたが、フォーサイトはカラー刷りだったため、マーカー引いたり自分で追記してもあまり目立たせることができず、オリジナル感は少なかったですが、最初から白黒だったLECはオリジナル感が出て後から見直しても自分のメモが見やすかった点は良かったと思います。
両者一長一短がありますよね。 

ネット環境の完成度

ネット環境はフォーサイトの方が圧倒的に良かったです。

映像も見やすくて綺麗ですし先生の声も聞きやすい。テレビ局並みのスタジオを持っているというだけあって言う事なしでした。
対してLECは若干古い感じがしました。ただLECの場合、先生によってカメラや投影の仕方が違うんです。テキストと問題を同時に投影して解説文も画面上に書く先生もおられれば、カメラを都度切り替えて解説を書いた紙を投影しながら説明する先生もられたり。
なので、どちらの予備校を選択するにしろ、受講する先生の体験動画を見ることを強くお勧めします。 

サポート体制

フォーサイトは質問回数に制限があり、LECは制限がありませんでした。

とは言え、講義を見ていると大方理解できるようになるので(複数周回する必要がありますが)フォーサイトの質問回数を使いきることはなく、回数制限についてはあまり気にする必要はないと思います。LECはチューターに質問する形のほか、受験生同士で相談できる仕組みもありましたが、僕は実際はチューターへの質問しかしませんでした。それでも翌日には返信が来ていたりと何ら不満はありませんでした。ただし直前期や模擬試験のシーズンは質問が殺到して少し時間がかかるかもしれません。 

返金制度

フォーサイトのバリューセット3は不合格時の返金制度があります。ただ返金制度を利用するには予め講座内の必要条件を満たしたうえで、さらに本試験の点数も加味されるので実際はあまり適用できる人は少ないんじゃないかなというのが個人の感想です。僕自身1年目はフォーサイトで残念ながら不合格になりましたが、必要条件の答練結果が条件を満たすことができず返金対象にはなりませんでした。 

対してLECは不合格時の返金制度はありませんが、本試験から合格発表までの間に申し込みをして、仮に合格していた場合は返金制度があります。行政書士試験の場合、合格発表まで約3か月と長いため、この制度は利用する価値があると思います。

まとめ

両社ともメリット・デメリットはあるものの、以下のタイプで予備校を選べば間違いはないと思います。

フォーサイト:金額を抑えたい、綺麗な映像・音声で受講したい、必要最低限の勉強で合格を目指したい。万一ダメだったときは返金制度を利用したい 

LEC:金額は高くても六法や模擬試験などすべてが含まれている安心できる状態で勉強したい、校舎が近くにあるので自習室として利用したい、ポイントを利用して他の単科講座なども受講したい 

両社をドラクエで例えるなら、フォーサイトは必要最小限の武器防具とレベルでボスを倒しに行くのに対し、LECは準備万端に武器道具をそろえ、レベルもきっちりあげたうえでボスを倒しに行くという感じでしょうか(ドラクエをやったことない人はわからないですよね。ごめんなさい) 

いずれにしても試験勉強は長期戦になるので、先生の説明方法は勿論、声質など自分との相性も非常に大切になってくると思います。
今回の記事が予備校を検討している人の参考になれば幸いです。 

今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました