こんにちは。
今回は行政書士試験の憲法の勉強について書きたいと思います。
憲法って理解できるようで、いざ問題を解くと不正解だったりとかしませんか?憲法で大事なのは条文と判例であることは、多くの予備校の多くの先生が仰ることで私もその点は間違いないと思っています。 では、この判例と条文をどのように攻略したら良いのか僕なりの見解を述べていきます。
それではいきましょう。
条文はどう攻略する?
「憲法は100条程度しかないのですべて暗記!」という考えもわからないではないですが、条だけじゃなくて項や号も入れたらけっこうな量になるので、さすがにすべてを覚えるまで無理しなくても良いのではと思います。
実際僕もすべての条文を暗記したわけではないです。
ただテキストの中に出てきた条文はすべて覚えるようにしました。特にキーワード。最たる例としては数字要件。国会に法案が提出されて参議院に進んでから〇〇日経過する云々という、あれです。この辺りは試験に出やすいので覚える必要があると思います。
覚え方は反復しかないと思います。
あくまで私見なのですが、行政書士試験を受験する方は基本的に文系の方が多いのではないかと思います。要は数字が苦手な人。僕も完全文系の人間なので数字は見ただけでアレルギーを感じてしまうほど苦手でした。
なので数字要件を上手に語呂合わせで覚えてしまいたい気持ちがありましたが、数字を語呂に置き換えるのはなかなか難しいのか受験生時代も探してみましたが、良い語呂は見つけられなかったし、思い浮かびませんでした。なのでひたすら反復する。これで乗り越えました。
ちなみに「何度も反復する」というのは、回数の定めはなくて、「覚えるまで何度も」という意味です。これは先生にも言われたことで「えーっ!」って思いましたが、〇回という目安はないんです。「覚えるまで何度も繰り返す」これしかないと思っています。
あと覚えるタイミングですが、僕は比較的早く夏ごろには暗記するようにしました。中には暗記物は直前期に詰め込むという方もおられるようですが、僕の場合暗記物をクリアしておかないと、問題を解こうにも解けないんですよね。なので夏ごろには暗記物も覚えるようにして問題集に取り組むようにしました。
判例はどう攻略する?
判例は読み物としては面白いと思うんです。「へー、こんなことがあったんだ」や、「こんなことで最高裁まで争ったのか」、「この判例は自分が知っている自治体で起きた事件だったのか」など。
だけど問題を解くと間違える。「一体なぜ!?」と自分でも思ってしまうこともしばしば。自分ではきっちり理解している「つもり」なんですけどね。そこで私が考える判例学習のポイントは、ずばり「結論をしっかりと理解する」ということ。
「そんなの当たり前やん」って思いますよね。そう、当たり前なんです。でも判例の結論って、明確に〇×で説明できる判例ばかりじゃないんです。「〇〇とは言い切れないとは限らない」や、「違法性を帯びている(違法とは言ってない)」など。「結局どっちなのよ!」と言いたくなるような結論が多いんです。そこを「あ、この判例は違法という判決が出ているんだな」と決めつけてしまいたいところなんですけど、細かなニュアンスを理解しておくことが大事だと思います。
その為、試験問題でも「必ず」など、決めつけるような文言がある場合は注意が必要です。
判例も無数にあるのですべてを覚えるのは現実的ではありませんが、少なくともテキストに出てくる判例はきっちり抑えておく必要があると思います。その他意外と多くの方が軽く流してしまいそうなのが、テキストの中にある「参考程度」という扱いで書かれている判例です。重要度としてはそこまで高くないので参考程度に載せていると思われますが、それらもきっちり抑えておくことをお勧めします。
なぜなら重要判例は過去に出題されたことのある判例なので、繰り返し何度も出題される判例もあるものの、有名になりすぎて出題者も意表を突くために、そこまで重要ではない判例を出題する可能性があるためです。あと、そういった問題を落とした場合、「テキストに書いてあったのに!」と後で悔しさが倍増するので、「テキストに書いてある内容はすべて」理解するつもりで勉強は進めたほうが良いです。
もう一つ判例を勉強するにあたって大事なことがあります。それは「判例と戦わない事」です。これはある予備校の先生が仰っていたことですが、判例によっては現在の感覚では首をかしげたくなるような判決が出ていることも少なくありません。でも、それに疑問を持ったって仕方ないんです。判決は覆ったりしないのですから。受験時代は受験勉強として判例を素直に理解することが大切だと思います。
ちなみに筆者が受験した令和6年度の試験では行政法の記述問題がテキストに参考程度に記載されている内容でした。
講義でもそこまで深く時間をかけて学んだ箇所ではなかったので、中途半端な知識のまま記述を書きました。何となく結論は記憶していたつもりなので部分点はもらえたと思いますが、一部抜けがありました。もう少しきちんと理解しておくべきだったなと後で後悔したものです。
まとめ
行政書士試験の勉強をしている方だと、「憲法は毎年難易度が高い」ということを聞いたことがあると思います。稀に平均的な難易度になるときもあるようですが、他の科目に比べて例年難易度が高いのは事実だと思います。
なので憲法で全問正解を目指して長い勉強時間を費やすより、条文と判例のポイントを抑えて勉強して憲法の全問題数の半数程度は正解できるようにもっていきたいですね。
今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。