こんにちは。
僕は障害福祉をメインにしている行政書士ですが、僕自身は健常者であり家族や身近に障害を抱えた方はいない人生を送ってきました。
いや、もしかしたら障害を抱えた方が近くにいたかもしれませんが、ただ気づかずに生きていただけかもしれません。
いずれにしても僕自身の人生で障害者の方に触れる機会が少なかったため、最近とある障害福祉事業所でお仕事をさせて頂くことになりました。「障害福祉の事業所をサポートさせて頂きます!でも福祉の現場は知りません」では、自分自身も納得してお客様に接することが出来ないと思った事が一番の理由です。
みんなでやる生産活動は本当に楽しい
僕がお世話になっている事業所は就労継続支援B型です。比較的障害区分の軽い方が多いですが、中には意思疎通が難しいかな?と思う方も若干おられます。とは言え、基本的には日常会話で普段の話ができるので、一見すると「本当に障害を抱えている人?」と思う方が多いです。
生産活動はあまり難解な作業ではなく、比較的簡単な作業を数多くこなすことがメインになりますが、飽きる事がないよう、複数の作業が日々発生し、それをみんなで一緒にこなしていく事が主な日常の作業風景です。
みんなで同じ作業を和気あいあいとこなしていく事もあれば、〇〇さんは××の仕事。その後、出来上がったものを使って△△さんが□□の仕事を。と流れ作業で進めて行って、最終的に職員が検品するという流れもあります。
作業中は黙々とする方もいれば、おしゃべり好きな方もいるし、少し休憩が多めな人(?)もいたりで、これぞアットホームと呼べるのではと思えるほど居心地の良い職場です。本当に有難いです。
職員さんや利用者さんも良い人ばかり
職員さんはメインで作業を行うことはあまりなく、基本的には検品などのフォローになりますが、皆さんテキパキと動きますし、だけども利用者さんのフォローもしっかりしていて皆さん本当に人徳のある人と言うか、とにかく気遣いと優しい気持ちを持った方々だなと、いつも勉強させてもらっています。
僕自身、丁寧過ぎるところがあるのか普段から敬語をきちんと使っていると言えば聞こえは良いかもしれませんが、なかなかフランクに話すことが出来ないところがあります。そう言えば家族以外、外で話をする時は相手が年下だろうと基本的に全部敬語だな…。
慣れた職員さんだと利用者さんとの接し方を工夫されているのか、フランクな会話をしたり人によって対応を若干変えているところがあるので、それは見ていて本当に凄いなって思います。見習おうと思っていますが、話し方や接し方は普段の生活や性格が出ますね。なかなか難しいです笑
皆さんまっすぐ。でもちょっと不器用
利用者さんも皆さん良い人ばかりで本当に和みます。毎回目が合うと「ニコッ」って笑う人もいたり、仕事していてある意味忙しいです笑
そして皆さんとにかくまっすぐで作業に一生懸命。時々モノの長さや数を間違えたりすることもあるけど、それは職員が検品してフォローする事なので全然オッケー。皆さん一生懸命やっています。
検品するので、どちらかと言えば早くするより丁寧にしてくれた方が職員からすると有難いかもしれないです。
ただ皆さんまっすぐだから故に、少しご自分のポリシー?や譲れないところがあるのか、たまーに意見が衝突してしまうことがあります。皆さんの考えはごもっともでお気持ちも痛いほどわかるんですけどね。できれば皆で和気あいあいと作業をしていきたいと思っています。
でも、そうしてご自分の意見を出すという事は一般社会の企業内であっても非常に大事なことだと思うんですよね。ただ実際は意見が言えない世の中になっているのが実情ではないでしょうか。実際僕も会社員の時は意見が言い出せるような雰囲気ではなく(僕はそう感じていた)、意見を言おうものなら「輪を乱す者」と烙印をおされるような会社でした。なのでみんな何も言わず建設的な意見も考えも出てこない。これじゃ何もよくならないですよね。
異なった意見が出るからこそ改善などが生まれる事もあると思うんです。
大事なことは「意見を言わない事」ではなく、「意見を否定しないこと」だと思っています。
でもこれは、きっと多くの人がわかっているのに、なかなか実践できない事じゃないかと思います。僕はこれらを実践すべく小さなことから心がけています。例えば子育て。子供の意見も「子供だから」「経験してないから」といった頭ごなしに否定するのではなく、「一つの意見として」感嘆してあげる。そうすると子供も嬉しそうにいきいきと自分が学んだことを教えてくれます。またそうした子供たちの嬉しそうに話をしてくれる表情を見るのが幸せでもありますしね。
誰かと一緒にいると、少なからず意見の相違は出てきます。お互いの意見や考え方を認めて、毎日平和に楽しく、そして少しでも成長できる日々を過ごしてきたいですね。
今回も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

