こんにちは。
今回は時間がなかなか作れない忙しい人にとっての耳学(音声学習)について記事を書きたいと思います。
普段の仕事や家事育児、介護など忙しい時間を過ごしている人にとって勉強時間の捻出は難しい問題ですよね。趣味の時間なんて勿論、勉強する時間も取れない。少しでも時間が取れたら一息つきたい。そんな方も多いのではないでしょうか。
行政書士試験の場合、科目数が多いこともあって否が応でも長期の勉強時間を余儀なくされます。幸い今はインターネットが普及しているのでスマホで学習動画を見たり、家事などをしながら耳学する人も少なくないと思います。
僕の受験生時代は往復約2時間かかっていた車通勤の中や、犬の散歩中などは耳学で講義を聞いていました。ただ、当たり前ですが耳学は机に座って行う勉強とは異なります。耳学は便利な面もあるけど、所詮音声のみというデメリットもあるので、それらについて気づいたことを書きました。 忙しく勉強をしている方の参考になればと思います。
それではいきましょう。
耳学(音声学習)あくまで復習素材
いきなりの個人的見解ですが耳学はあくまで復習素材として使用した方が効果があるように感じました。
まったく聞いたことがない初めて聞く講義を耳学してもイメージがわかないため理解できないんです。基本的に講義は画面を見ながら進めていく前提で進んでいるため、耳で聞いてても「ここ見てね」と言われても見えないので頭の中にはてなマークがたくさんつくだけになります。
なので、一度は画面を見ながら講義を一通り見たうえで、復習素材として見たほうが「あ、この説明はあの画面を思い浮かべれば良いんだな」とイメージができます。
耳学はあくまで復習に特化した方が良いのでは?というのが個人的見解です。
ただ例外があります。それは条文の聞き流しの場合は必ずしも復習のみではなくてよいと思います。とは言え条文だけひたすら聞き流してると眠くなりますけどね(笑)
耳学(音声学習)はどんな科目でもOK?
耳学で聞くにも効果がある科目とそうではない科目があると思います。
おおよそどの科目も耳学に支障はないと思いますが、民法だけは不向きだと思います。というのも、民法の場合多数当事者が出てきて登記があっちこっち行ったり、本来画面を見ながら説明動画で図を見ながら理解を進める場面が多い民法において、それらを耳だけで理解しようとするのは元々民法に得意意識を持っている人なら良いかもしれませんが、苦手意識のある人からすると余計に頭がこんがらがってしまって返って逆効果だと思います。
耳学だと画面をみながらの学習に比べるとどうしても、理解が劣ってしまうため少ない科目に特化して何度も聞いた方が良いと思います。例えば憲法や行政法。これらを聞き流すのは有効ではないかと思います。
その他向いてない講義としては模擬試験や問題などの開設講義。先生が「〇番の問題ですが」と言われても問題文が読めないので理解が難しいです。本当はこういう講義こそ耳学でさくっと終わらせたいんですけどね。
耳学をするにも向き不向きの講義があるというのは実際やってみた結果憲法、行政法が一番向いているという結論に至りました。
耳学(音声学習)効果はあるのか
そもそも耳学は学習効果があるのか?と思う方もおられるかもしれません。結論から行くと「効果はある」と思っています。やっぱり知らないうちに頭の中に刷り込まれるんですよ。
僕は憲法の条文を耳学していましたが、場合によってはその人の話し方や、噛んだ箇所、鼻をすすった個所などがある意味インパクトあるきっかけとなって、その付近の条文を覚えたりしたケースもあります。あと判例知識などはテキストに書いてあることばかりではなく口頭で補足説明などもしてくれているので、この辺りは耳学でも十分だったかなと思います。そう考えると判例知識が多い憲法や行政法が耳学に適しているという考え方も理にかなっているのではと思っています。
まとめ
耳学は他の作業をしながら行える学習として隙間時間を利用する良い勉強方法の一つと思いますが、耳に集中しすぎると危険なことがあります。
例えば運転中。これで何度危ない目にあったか…。運転など集中が必要な場合は耳学は不向きかもしれません。そう考えたら聖徳太子って本当にすごい人だったんだなと(真偽は不明ですが)
耳学は勉強時間を捻出できない受験生にとっては有効な勉強手段とは思いますが、当然ながら机に向かって行う勉強と比べるとどうしても学習濃度が劣ってしまうのは否めないと思います。これは仕方ありません。あくまで条文聞き流しや講義の復習素材として普段の勉強の補完として活用するのが良いでしょう。
耳学は本来の机学習の内容を補完するという意味で用いたほうが良いのではないかと思います。
今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。