【後見業務は誰がする?】行政書士も頑張ってます。

後見と聞くと弁護士さん、司法書士さん、社会福祉士さんのイメージが強いかもしれませんが、行政書士も頑張ってますよ。

こんにちは。


今回は成年後見業務って、一体だれがやってる(できる)のかについて書いてみたいと思います。
従来は親族が後見人として活躍されるケースが多く、弁護士さんなどの専門職は少数派でした。


ところが、最近は逆転してしまって専門職の方の方が割合としては高くなっています。
理由は様々ありますが、一つはどうしても「親族だから」ということで財産管理に若干甘さが出てしまい、
正しく管理されないケースがあったとも言われています。
勿論、そんなケースはごく一部で多くの方がしっかり管理をされていたと思いますが、親族故の問題も
あったかもしれません。


対して専門職の場合は第三者であって良い意味で親族と言う感情はないので、ある種ドライに
財産管理をしているケースがあるようです。
逆に言えばドライな関係になるため、「お金の管理だけしかしてくれない」といったご不満の声もちらほら
出ているようです。
この辺りはデリケートで非常に難しい問題ですね。


さて、冒頭に書いた誰が後見してるの?という件ですが、一般的には以下の方が多く後見業務を
されていると思います。
・弁護士
・司法書士
・社会福祉士


では、何故行政書士の影が薄いのか?主に以下のような理由だと私は推測しています。
1.裁判対応できない
成年後見は少なからずトラブルが生じる事があります。そうなるとやはり「法律職=弁護士、司法書士」と
なることは自然な流れと言えます。
※司法書士さんは簡裁代理権があります。
対して行政書士は争いごとなどには関与できないので、法律職としては中々家庭裁判所からは見てもらえなかったという事も
あると思います。
(「行政書士は頼れる街の法律家」と謳ってますが、こちらについては様々な意見が出ておりますので、本ブログでは深く
書きません…)


2.家庭裁判所の信頼ルートに入ってない
そもそもですが、行政書士は「許認可」が主な業務になるため、後見業務との結びつきはイメージしづらく、どうしても
家庭裁判所からしても縁遠い存在だったのはあるかもしれません。
とは言え、私は法定後見(正しくは保佐人)もしており、同じく行政書士の先輩も法定後見として家庭裁判所とも
連携して取り組んでいるので、家庭裁判所と協力して成年後見業務に取り組んでおられる行政書士の先生方も多数おられます。


3.社会福祉士さんの存在
成年後見の場合、財産管理や書類管理だけではなく、生活支援や地域連携が重要になってきます。そうなると生活に
奥深く入っていく社会福祉士さんの存在は大きいと思います。
実際、成年後見を行うのに弁護士と社会福祉士がタッグを組んでそれぞれの強みを生かしながらサポートされているところも
あります。非常に素敵な形だと思います。


4.会としてのバックアップが若干足りないところがあった(?)
行政書士の中でも成年後見業務に取り組んでいる方々(成年後見業務を行っている全員ではありません)が所属している団体として
「公益財団法人 コスモス成年後見サポートセンター」というものがあります。

ただ、2でも書いた通り元々行政書士は許認可業務などが主な仕事だったため、メイン業務として成年後見が位置しているわけではなく
若干、他の資格者の方々に比べると後塵を拝している点はあるのかもしれません。
しかしながらコスモスの会員数も増えているので、今後はより一層力を発揮していくものと考えられます。


行政書士は取り扱う業務分野が非常に広いため、人によっては成年後見が身近な仕事をされている方も実際おられます。
例えば私の取り扱い分野でもある障害福祉。
障害をお抱えのご本人やご家族からすると後見制度は切っても切り離せないもので、私自身も仕事をしていく上で身近な問題です。


身近な問題とはいえ、トラブル時の裁判などは行政書士ではできませんし、地域の方との連携では様々な関係者の方との
協力が不可欠で私自身も各種サポートセンターや社会福祉協議会、自治体とも連携しながら動いています。


現在は、まだ少ないかもしれませんが、市民後見人制度といって自治体で一般市民が後見人を養成しているケースもあります。
もしご興味があれば一度お住いの自治体にお問合せ頂ければ教えて頂けると思いますので是非お電話してみてください。


少しでも多くの方が安心して過ごせるように(財産が不当に搾取されるなどないように)、地域連携しながら活動しておりますので
是非、行政書士にも相談してみてくださいね。


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。