
こんにちは。
今回は障害福祉の運営支援をメインに活動している行政書士としてではなく、非常勤の障害福祉事業所職員としての視点を書いてみようと思います。
障害福祉の事業所における立場は大きく分けて3つあると思っています。
1.管理者、サビ管、サ責、児発管などの管理者側
2.利用者さん
3.生活支援員などの現場職員
細かく分ければもう少し細分化されそうですが、概ね上記の3つに分かれるのではないかと。
福祉以外の一般企業と異なると思うのが、それぞれが単独で存在するケースがあるということ。
どういう事かと言うと。
例えば一般的な会社の場合、現場の最前線にいる営業職などから仕事に携わり、経験を積むことで徐々に管理職などに昇進していくケースが多いかと思いますが、障害福祉の場合。必ずしも最前線の現場職員を経ずとも資格や研修などを経れば管理者側になれるケースがあるということです。
一般企業などの組織でも「幹部採用」などといって、いきなり管理者側になるケースも増えてはいるかと思いますが、やはり最前線の仕事から入るケースが多いのではないかと思います。
では2の利用者さんはと言いますと。
一般的な企業で言うと「お客様」に相当する部分があるかと思っています。多くの「お客様」は立場が変れば、どこかの会社の最前線の職員でもあり、管理者であることが多いと思います。
しかし、障害福祉の利用者を経験されている方は数は多くないと思われますし、中には好んでその立場になった方も少ないかもしれません。
そういった意味では、障害福祉におけるこの3つの立場はそれぞれが単独で存在していると考えても良いのではと個人的には考えています。
僕は就労継続支援B型事業所の非常勤生活支援員をしています。これといった福祉の資格は持っていません。
ですが生活支援員として僕なりに一生懸命利用者さんと接して仕事をしているつもりです。
分類としては「障害者」にあたる方々と普段接することで、少し気を使った言い回しや態度、配慮が必要であるとつくづく感じます。
例えばラベル貼りという仕事をするにしても、「目の前にある商品にラベルを貼る」ということはできても、「ラベルを貼り終わった箱を自分でどかす」ということできず、こちらが気をつけて箱をどかさないと作業が停滞してしまうことがあります。
また仕事をする上で稀に発生する利用者同士の衝突の仲裁をしたり(時にはハサミが飛んでくることも)、愚痴を聞くにしてもなるべく中立的な立場を守って傾聴に接しないと「〇〇さんは、××の悪口を一緒に言ってる」という根も葉もない話がいつの間には事業所内にまん延しかねません。
そういう面では中々気を使う仕事なのかなとも思っています。
この両者の間にあるのは「経営」と「現場」の埋められない溝ですよね。これはどこの企業も似たような事があるかもしれませんが、やはり水と油と言うか決して交わる事がないように思います。
福祉と言う仕事とはいえ、やはり儲けを出さないと生きて行けませんので、どうしても管理者側は具体的な数字などを考慮してしまう傾向があると思います。
しかしながら現場としては「利用者さん」を一番に見ているため、人員の強化であったり物品の希望、仕事の段取りや人間関係の仲裁などは立場ある方からの的確な方針などを求めたいところがあります。
ある程度現場に裁量があって任されているならともかくとして、「利用者さんと一緒に生産活動をスムーズに進めて」とある種投げられている現場が少なくないのではないでしょうか。
利用者さんとの立場になると、どちらが上とか下とかはないと思いますが、一部の経営者側の人間からすると「利用者=売上」と考えている人も少なくないのか「利用者さんを大切に」と考えている事業所さんもあります。
大切にするのは勿論と思いますが、中には職員が我慢することを強要しているのかと思われるような方針もあるようなので、そういった場合はただただ職員が疲弊していく現場となってしまいます。
事業所内における立場の違いについて少しだけ書いてみましたが、どの立場が上とか下とかそんなことを論ずるつもりはなくて、立場が違えば見えている世界も異なるわけで、事業所という中においてもなかなか同じ温度差で同じ方向を向いて進むのも難しいなと感じる日々です。
ただ思うのは職員は職員として同じ目標を持って仕事をできればいいのに、一部の職員の勘違いや態度によって、その他多くの職員が退職してしまうなど発生すると雰囲気も悪くなりますし、結果的に人がコロコロ変ると利用者さんにとっても不利益が生じると思います。
そういった事態に陥らないように管理者側がきっちりと職員の教育や事業所の方針など、定期的なミーティングやコミュニケーションを図るべきだと思いますが、現実的にはなかなか実施できていないようです。
とは言え、この辺りを実施しないと処遇改善加算などを算定出来ない場合もあるので、「忙しいから」ではなく、きちんと3つの立場がしっかり整わないと体制が崩れてしまったり、一部の人間に負担が寄ってしまう恐れが出てきてしまいます。
お互いがお互いの立場を理解もしくは想像しながら、相手を思いやった言動をしていかないと、直接自分に関係することではないにしても、雰囲気と言うのは敏感に感じてしまうものであるので、思いやりを持って仕事をしなくていけないなと感じる今日この頃です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。